TradingViewを使ったトレードにおける成功の鍵は、正しいインジケーターの活用と適切なプランの選択にあります。無料版から有料版への移行を検討している方には、私の経験に基づいたプラン比較とおすすめのインジケーター活用法をご紹介します。
TradingView インジケーター
インジケーターには、目的によって大きく2種のインジケーターに分類されます。
オシレータ系インジケーター
オシレーター系インジケーターは、相場の周期、転換タイミングなどの判断材料となるインジケーターです。買われ過ぎの場合は、利確が進むため、これまで上昇が進んでいたにも関わらず、下落に転換する警告として利用することができます。代表的なオシレーター系のインジケーターを紹介いたします。
- MACD(Moving Average Convergence Divergence)
- RSI(Relative Strength Index)
- RCI(Rank Correlation Index)
トレンド系インジケーター
トレンド系インジケーターは、その名の通り、上昇トレンドか下落トレンドかを判断するためのインジケーターです。相場の動きが上昇か下落かを判断するものであり、トレンドを把握することで、ロングを狙うのか、ショートを狙うのかによって、大きく後押ししてくれるインジケーターです。自分に合ったインジケーターを選択することをお勧めします。以下に代表的なトレンド系のインジケーターを紹介します。
- 単純移動平均線(Moving Average)
- ボリンジャーバンド(Bollinger Band)
- パラボリックSAR(Palrabolic SAR)
- 一目均衡表
これらの他にも、さまざまなインジケーターが存在します。また、利用する時間軸によってトレンドや相場の見え方が異なりますのでご留意ください。
インジケーターの活用方法を紹介
私が常に使用しているテクニカルインジケーターを紹介します。一部はカスタム値に変更していますが、必要がなければデフォルト値でも問題ありません。パソコンではブラウザのお気に入りに追加し、スマートフォンではアプリが提供されています。また、パソコンとスマートフォン間でデータが同期されるので非常に便利です。テクニカルインジケーターを使用することで、エントリーポイントや相場の流れなどをローソク足以外で判断できるため、非常に便利です。これから紹介するインジケーターは、現在契約中の「Essential」プランで利用可能な点数となります。
Pivot HL
フィボナッチを引く際に正確な値を求めるのに利用しています。デフォルト値のまま使用しています。
ZigZag++ Lucem Anb
ZIGZAG 高値と安値に自動で線を引いてくれる便利なインジケーターです。デフォルト値のまま使用しています。このZIGZAGのインジケーターが有無で、視覚的に相場の見え方が変わってきますので、常時利用することをお勧めします。
MA Emperor insiliconot
複数の移動平均線(SMA)を引くことができるインジケーターです。最初は、SMA一本毎にインジケーターを使ってましたが、利用できるインジケーターの数量枠の上限となりました。このMA Emperor Insliliconotに置き換えることで、インジケーターの数量枠が広がり助かりました。また、時間軸に合わせてカスタム値の設定としています。移動平均線は、短期、中期、長期の位置や、それぞれの移動平均線の交差の状態で、相場の方向感を確認することができます。時間軸毎に方向感がそろった場合は、大きな上昇や、下落につながります。
設定情報:
5分足チャートの例:
MA1紫・・・20SMA
MA2緑・・・60SMA
MA8黄色・・・240SMA
△緑・・・上昇トレンド
▽赤・・・下落トレンド
EMA(Exponential Moving Average)
指数平滑移動平均線(10EMA)を引くために入れています。EMAは過去のデータに指数関数を適用されているため、短期的なトレンドの方向性や強さを判断するのに利用します。また、平均移動平均線(SMA)は、短期、中期、長期のラインの交差にて価格との関係性を分析する際に使用されます。10はカスタム値で使用しています。MA Emperor insiliconotはSMAのみとなる為、このEMAを使っています。
上記MA Strategy Emperor instiliconotのカスタム値の表に記載しております。
以下紹介しております「Support Resistance Diagonal)を利用するため、現在EMAはしておりません。
RSI(Relative Strength Index)
RSIは、相場の過熱感(買われ過ぎ、売られ過ぎ)を判断するために最も利用されているインジケーターで、ローソク足以外でも有効です。RSIは50%を境に上昇トレンドと下落トレンドを判断し、70%以上では過熱気味、30%以下では売り過ぎと判断します。トレンド転換の目安としても利用されています。さらに、1時間足のRSIの数値アラートを設定して、見落としを防いでいます。また、ダイバージェンスの発生を見極めるのにも役立ちます。オシレーター系インジケーターとしては、当初MACDと併用して使用しておりましたが、MACDと異なり反応も早く、トレードには欠かせないインジケーターです。
どちらに動くか判断できない場合のエントリーの際は、下記の様、ラインを引いた上で、ラインブレイクをもって、エントリーする方法を使うと勝率をアップできると思います。
Support Resistance Diagonal
TradingViewのインジケータには自動でレジスタンスラインを引いてくれるもの、自動でフィボナッチ・リトレースメントを引きてくれるものなど便利なインジケーターが多数準備されています。中でもSupport Resistance Diagonalがその一つです。自分が気付かないレジスタンスラインを事前に引いてくれるので、押し目の目安にも生かせるため、これはトレードには欠かせないインジケーターです。
トレンドラインとフィボナッチの使い方
FX相場のトレンドを把握する上で抵抗となるラインを引き、フィボナッチを使って以降の値動きを予想します。フィボナッチは多くのトレーダーが利用している未来の価格推移を予想するツールです。中でも良く利用するフィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・エクステンションを紹介いたします。
トレンドラインの引き方
高値更新を確認した際にまず引くのがトレンドライン(平行チャンネル)です。1時間足で高値同士を引くことが最初の仕事ですが、しっくりこない角度の場合は、4時間や、日足の時間軸を変えて引くことで、大きな目で現在の相場の流れを理解するようにしています。詳細は、本編でラインの引き方を説明しておりますので、参照してください。
平行線の引き方
1時間のローソク足の実体や、ヒゲに対してラインを引く際に平行線を利用しています。本編にてトレンド転換時や、エントリーポイントを決める際のラインの引き方を説明していますので、参考にしてください。
以下チャートは、推進1波の高値に対して引いた例です。このラインを推進4波の起点が下回った場合は、シナリオ破綻となるので、いつもラインを引くようにしています。
平行線の使い方
推進1波の高値やエントリーポイント、損切ポイント、利確ポイントなどに活用しています。
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントは、押し目を予測する際に利用されます。自動的にフィボナッチ・リトレースメントを引くインジケーターも存在し、私も利用したことがありますが、時間軸を変えるたびに自動で切り替わり、混乱した経験があります。個々のトレーダーが自身の主要な時間軸でフィボナッチ・リトレースメントを引くことが重要だと考えます。このポイントを踏まえて、以下の解説をご参照いただければ幸いです
ラインの引き方
以下のチャートは、下落トレンド時におけるラインの引き方です。
安値から高値に対してラインを引きます。このチャートが下落トレンドか上昇トレンドかの見極めについては、直近の安値が上か下かによって、判断することができます。黄色で囲んだ安値を白で囲った安値が下回ってますよね。先に説明したインジケーター「Pivot HL)を使って直近の高値、安値の正確な数値を求め、直近の高値と安値に対して、フィボナッチリトレースメント引きます。
よって、上昇トレンド時のラインの場合は、高値から安値に対してラインを引くことになります。
押し目や、戻り目を予想する
価格が23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、78.6%値にて押し目や戻り目として反発する可能性が高いことを認識することができます。
さらに、他のインジケーターと組み合わせることで、フィボナッチの効果を高めることができます。
フィボナッチ・エクステンション
フィボナッチ・エクステンションは、押し目を付けた後の価格上昇を予想する際に利用しています。
ラインの引き方
上昇の起点となった直近の最安値、高値高値、また、押し目の3箇所を座標に設定します。押し目に設定した底値を下回った場合は、このシナリオは破綻となります。
利確値を予想する
23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、78.6%、100%、161.8%の値となります。指値として設定する場合は、実際の数値より手前で利確が進む下落することが多いので、下記の計算式で設定することをお勧めいたします。
例:78.6 % (0.88709)の場合
計算式:0.88709 x 0.998 = 0.88532
よくある値動きパターン
0% → 50% → 23.6% → 61.8% → 50% → 78.6% → 61.8% → 100%・・・ZIGZAGに上昇、下落をトレンド転換が発生するまで一方方向に向かって動き続けることが多いです。
Tradingviewアラート
高値更新を確認できた通貨ペアにて、フィボナッチ・リトレースメント、平行ラインを引き、押し目を予想します。知らない内に再上昇し、推進3波に乗り遅れない為に、アラート機能を使ってエントリータイミングを図ります。
以下チャートは、平行ラインの角度と時間軸からフィボナッチ23.6%が交差するポイントからの再上昇を想定し、多少上の位置にアラートライン引き、アラートの設定します。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
TradingViewには、証券会社が準備している無料ツールにはない多彩な機能が備えられています。私はFX取引を始めて1年目の初心者ですが、さらに良いインジケーターや使い方がたくさんあると考えています。色々試して自分に合ったインジケーターやエントリー方法を見つけてみてください。必要なインジケーターの数に応じて、TradingViewのプランを選択することをおすすめします。昨年までは「Plus」プランを利用していましたが、厳選した結果、「Essential」プランでも十分に使えると思います。